世界のパフォーマンス観察5の日ブログ

PUPPETIONの構成作家AOKI氏による
プレイヤーの観点から観た世界のパフォーマンス観察5の日ブログ

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2007.10.05 Friday

第38回 マルセル・マルソー

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    皆さん、ご無沙汰しております。

    久々のパフォーマンスブログになります。

    今回は先月84歳で、この世を去ったパントマイムの神様マルセル・マルソーについて書こうと思います。


    正直、一度も生で見たことはないのだが、彼のパフォーマンスは周りの情景などが浮かんでくる。
    そしてどこか切ない。

    そして一般的に知られる壁などのマイムは見受けられない。
    究極の演技、身体を使った語らぬ詩人といった風に自分は感じ取れた。


    首の角度や手指の出すタイミング、目線、口元など、とても繊細な部分で感情を現す。
    そして、お客さんも想像力をかき立てマルソーを見る。


    そしてマルソーは本当に神になった。
    演技、パフォーマンスだけでなく指導者としても一流であったマルソーのスタイルはこれからも伝承せれていくであろう。





    2007.04.06 Friday

    第29回  Michel Courtemanche

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      今回はカナダのコメディパントマイマーMichel Courtemancheについて書いてみようと思う。

      この人のことはYOU TUBEなどの動画でしか観たことがないのだが、とても、面白く、技術も高い素晴らしいパフォーマーである。
      その中でもWeight lifter mimeという作品がとても、お気に入りである。

      その作品はウエイトリフティングの選手がバーベルをあげるだけの単純なストーリーである。


      まず、登場してきて、キャラを分からせる。
      筋肉があり、少しばかり抜けている男だ。
      これをマイムで表現する。
      そしてバーベルを上げる為の小ステージにあがり、バーベルを掴む。
      しかし、掴むまでにもじっくりと時間をかける。

      掴んでからはやはり重く、中々あがらない。
      なので滑り止めの粉を付けに行く。
      小ステージにあがり、拍手をもらう。
      得意げになり、もう一度おりて、小ステージにあがり、より大きい拍手をもとめる。

      そしてあげる。
      しかし上がりすぎて浮いてしまう。
      一度、逃げるがそのバーベルを受け止める。

      また、粉を付けに行く。
      そして先ほど、受け止めた位置から開始する。

      といった風にストーリーは展開される。




      この人のパフォーマンス特徴は
      まず、間が素晴らしく、観ているものが一緒に楽しめるように、所々にお客さんへのアピールがある。
      そして、単純なストーリーがわかりにくくならない程度に遊びをいれている。
      他にも、日常にありそうでありえないことを取り入れたり、時間の矛盾の魅せ方など、マイムでの基本の中に、この人独特のこだわりがみえて、とても面白い。


      簡単なわかりやすいストーリーを個性をだし、面白おかしく展開する。
      これは簡単そうでとても、むずかしいことであります。

      パペッションもオリジナルのこういった作品も作っていきたいなと感じています。
      今チャレンジしていますので、できあがったら皆さんに是非見ていただきたいものです。


      Michel Courtemancheホームページhttp://www.riezencore.com/fhtml/principale.asp?id=mc

      2007.01.25 Thursday

      第23回 ラーメンズ小林賢太郎

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        今日はラーメンズの小林賢太郎について書いてみようと思う

        この人のことを天才だという人が結構いる。
        自分もその中の一人だ。



        ラーメンズには独特のニュアンスがあり,その脚本,構成などは,すべて小林賢太郎が受け持ってやっているらしい。

        そしてラーメンズは舞台にこだわっている。
        たったふたりで2時間近くの公演をうつのだ。
        しかしそれだけでなく,小林賢太郎ソロの舞台もやっているのだ。


        そのなかでHAND MIMEという作品がある。
        これはとても素晴らしく自分にとっては中毒性のある作品で何回も見てしまう。

        これば単に指で人を表し,映像に沿って動かしているだけなんだが,何とも奥深さがある。
        指がまず人に見えてくる、そればかりか感情までも伝わってくる。


        まずは,きっと構成を練ってから映像を打ち合わせしながら作っているのだと思うがまったくスキを感じない。
        きっと何度も作り直したのであろう。


        そして曲である。


        JAZZっぽいのから始まりクラシックみたいな音に変わっていったりしているのを感じるとわかる通り,色々な景観が音によって展開されている。


        そしてなによりも作品にメッセージ性やユーモアが感じられる。


        単に単純ではなく,単純な作品だか個性があり奥深い。
        これは今のパペッションの課題の一つでもあります

        2006.10.15 Sunday

        第14回 がーまるちょば

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          今日は「がーまるちょば」という二人組について書いてゆきます。


          ケッチとヒロポンという日本人モヒカン二人組で丁度、今名古屋では、大須大道町人祭に出演している。

          この人たちは、パペッションが唯一日本人大道芸人のなかで尊敬できる人たちで、マイムを主流としたコメディパフォーマンスでエジンベラフェスティバルなどで受賞し、世界各国で評価されている。

          その他にもテレビCM出演、ザムライ(ハイファナ、dj kentaroなどが参加しているクルー)に参加など活動も幅広い。

          この人たちは基本的にテンポが物凄くよく、音、衣装などのセンスも凄くいい。


          まず、出てきて、会場を自分たちの雰囲気に持って行く為に、お客さんとの絡みから始まる。
          それがイントロのパフォーマンスのようになっていて、会場が温まるまで本編には行かない。そこの徹底もすばらしい。
          やはり、相当、場数をつんでいるなと感じる。


          会場がしっかり温まったところでパフォーマンスがはじまる。


          特にそんなに派手なとこはしてないのだが、小道具を使ったドタバタと次から次へと展開されるマイム、マジック、ロボットダンス、おちょくったかのような客いじりなどは、観ていて自然と笑顔になれるようなパフォーマンスだ。


          また、この人たちのすごさは、その場の空気を見てやることを変えているのだが、2人のボデイコンタクトがしっかりしていて、まさに阿吽の呼吸だ。

          アクシデントすらもパフォーマンスにしてしまうくらい、アドリブが利いている。

            
          11/15,11/16に愛知芸術劇場、小ホールにてがーまるちょばの公演があるので、時間のあるかたは是非生で観てほしい。パペッションも観にいきますよー。

          http://www.gamarjobat.com/

          2006.09.15 Friday

          第11回 LEE EVANS

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            今日はLEE EVANSというヨーロッパのパントマイマーについて書いてみようと思う。 


            この人も生では観たことがないのだが、「LEE EVANS TRIO」という作品が有名だ。

            照明はサス3本だけ、
            内容は、その名のごとくJAZZ BANDで、ドラム、ウッドベース、ピアノ3役を一人でマイムでこなすといった単純なストーリーだ。

            技術はさすがに物凄く高く、あたかも、そこにその楽器があるように見え、まるで音が出る位置や音階まで当たっているかのように感じる。
            それだけ、繊細なのだが、ちょっとした所でユーモアを忘れないからプッと噴出すように笑える。

            その為、観ている方も「すごい!」や「おもしろい!」といった感情が表れる。


            この人のパフォーマンスを観て改めて感じるのは、王道と裏切りが凄く大事だということだ。

            やはり、この人のお家芸は観たい。
            しかし、いつも、それだけだと面白くない。ということは、「この人がまさかこんな事をするとは・・でも素晴らしい!!」といわせるだけのパフォーマンス的な裏切りが必要になってくる。

            そうすると、パフォーマンス内容よりパフォーマー個人が気になるといった風になってくるんではないだろうか。

            このLEE EVANSというパフォーマーはそれを凄く感じさせてくれる。

            puppetionも日々そういった事を気にしてパフォーマンスをしているので、まだ観てない人は是非チェックして観に来て欲しい。





            2006.09.05 Tuesday

            第10回 Umbilicalbrothers

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              遂に第10回を迎えた5の日ブログ。これからも頑張っていきますよ〜。

              今回はUmbilicalbrothersについて書こうと思う。といってもまだ生では観たことがないのだが、あまりに衝撃的だったので、紹介することにした。 


              Umbilicalbrothersはオーストラリア出身の2人組でオフブロードウェイなどでもパフォーマンスをしていたようなのだが、マイム、ダンス、マイクパフォーマンスなどを軸としたパフォーマンスで、発想もかなりぶっ飛んでいる。ネットの動画でも、あちこちでみることができる。


              その中でも有名な「ハエ対人間」なんかは音楽は使わず、一人が声でハエの音、殺虫スプレーの音、料理の音なんかを出している。そのハエと戦っているもうひとりが蹴りやパンチをだすのだが、それもすべてボイスパーカッションのように声で表現をしている。


              それだけでもかなり凄いのだが、ストーリー展開が、

              1.はじめはハエが気になってハエを叩こうとしている。
              2.料理中といった設定なのだが、その後ハエ相手にカンフーで戦う。
              3.やられてもう一人とタッチする。
              4.もう一人が戦うがすぐやられてしまう
              5.またタッチする。
              6.チェンソーやマシンガンをつかってハエと戦う
              7.ハエをやっつける
              8.ハエを料理中のフライパンの中にいれる。

              といった感じで単純でわかりやすくありえないストーリーなっているのだが、面白い、かっこいい、凄いといわせることができている。


              単純なストーリーでみせるのは意外と難しく、単純なだけにありきたりになってしまってり、色をつける為にストーリーがわかりにくくなったりする。あとネタをパクられやすいといった難点もある。


              しかし、それだけにあらゆる世代に受けることができるのであろうと思われる。


              あとは何ともいえない間が素晴らしい。スピード感あふれる動きやじっくりとした間など。あの間をつくるのは物凄く努力したんではないだろうか。


              後、動画などでは、人造人間、卓球、エスカレーター、犬、2時間近くによるライブ映像などがあるので探して観て欲しい。きっと刺激を受けること間違いなし!!

              www.umbilicalbrothers.com

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