世界のパフォーマンス観察5の日ブログ

PUPPETIONの構成作家AOKI氏による
プレイヤーの観点から観た世界のパフォーマンス観察5の日ブログ

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2009.07.03 Friday

corteo

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    先日コルテオを観にいってまいりました。


    正直、DVDを見る限りコルテオという作品はシルクの中ではあまり好きな作品ではありませんでした。

    でもいざいってみると、さすがCIRQUE DU SOLEILですね。
    オリジナルメンバーが何名かいないのは残念ですが、ストーリー性、メッセージ性、アート性のとても高い作品だなぁと感じました。

    映画のような雰囲気をつくるとお客さんとの間に「見えない壁」ができてしまうんですが、それをあえて大きなシースルーのカーテンを使う事によって、意図的に壁を作っていて、それがなくなったっとたんにステージとお客さんの距離がとても近く感じる事ができました。

    これはとても勉強になりました。
    名古屋の方でコルテオをまだ見てない方は是非観にいってくださいね。


    さぁ、来年は「VAREKAI」ですかね???
    LAで一度観て大好きな作品。
    今から楽しみです(笑)

    2008.01.16 Wednesday

    第43回 高橋典子(KA)

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      皆さん、明けましておめでとうございます!
      今年もパペッションよろしくお願いします!!


      2009年一発目は自分の最も大好きなアーティストである高橋典子さんについて書いてみようと思う。


      彼女はラスベガスのMGMグランドホテルで連日行われているcirque du soleilのショー「KA」の準主役としてスカウトされ出演している。

      高橋さんの前歴はバトンの選手で世界選手権を七個もの金メダルを獲得しているスゴイ選手!!

      もちろん今でも純粋なバトントワラーであります。
      正直バトンにはこれっぽっちも興味はなかったのですが、この人の演技をみてバトンに対する価値観はかなり変わりました。

      まずこの人の演技はバトンのテクニックはもちろんのこと感情が表れていて泣けてくるほど感動する。
      曲もかなり大好きな曲でサビの部分に入るところでの、曲、演技ともにタメがあるところでグッと来て、サビで一気に感情が溢れるように感じる。

      高橋さんのソロは会場の空気が変わる。
      人に感動を与えることの出来るパフォーマンス。
      「KA」ラスベガスに行くたびに楽しみにしているショーです。
      皆さんもラスベガスに行く際には是非「KA」を観て下さい。

      2007.11.15 Thursday

      第41回 Maestro

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        今日はマエストロというクラウンについて書いてみようと思う。

        出て来るだけで空気が変わるくらいの存在感を持つ男。
        彼はシルク・ドゥ・ソレイユの初期の作品、「La Magie Continue」や「We Reinvent the Circus」などに出演している。

        あまりの存在感からシルクがまだハイヒールクラブという名で大道芸をやっていたころからのメンバーじゃないか?と勝手に思っています。

        彼の作品で指揮者の作品がある。

        始めは楽譜を持って来るが、譜面台から何度も落ちてしまうのでテープで楽譜を譜面台に巻き付ける。
        しかし、腕ごと巻き付けてしまい今度は腕が抜けない。

        まさにクラウンらしいパフォーマンスである。

        その後ウォークマンを持って来るがヘッドフォンをマイクにつけて音を出す。
        それのひとつひとつを丁寧に確認させている。


        そして音楽が鳴りマエストロは台上に立つ。

        ぐらぐらの台上で指揮を始めるが音源がテープで電池の為、音が延びたりしてしまう。
        前半の演技がある為、台上に立った後のパフォーマンスがさらに生きてくる。
        何故、そうなるかという経過がわかり、さらに本編に入るまでの前奏の役割にもなっているからだ。

        そして音楽に合わせながら指揮をする。

        しかし、酔ったり、パンをかじったり、指揮棒が何本も出てきたりと常識的な中に非常識的なものを入れることにより笑いを誘う。

        あとは、まるで身体から音を発しているかと思うくらい曲にあった動きをしている。

        クラシックの特徴を凄く掴んでいる。
        その為、お客さんが共にテンションが上がれるように徐々にテンションがあがっていく。

        最後はメッチャクチャになって終わる。

        何ともすっきりした終わり方である。


        この人の作品は常識のなかに非常識なものを付け加えるのがとてもうまい。
        そして丁寧である。

        今は一体、どこで活動しているのだろうか?
        気になるところである。

        彼のような存在感あるパフォーマーになりたいものである。

        2007.11.06 Tuesday

        第40回 VICTOR KEE(DRARLION)

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          今日は[VICTOR KEE]という人について書いてみようと思う。

          この人は今、名古屋で行われているDRALIONの花形といってもいい存在の人である。

          しかし、先日、この人を大道芸ワールドカップで発見!!

          もちろん、演目はボールジャグリング。
          衣装はまるで全裸かと思わせるかのようなボディスーツ。

          いつものルーティンである。(多少、変わっていたが。)

          イントロの妖しい雰囲気から、徐々にテンションが上がってくるようなルーティン。
          一体どうなっているのかわからないほどの速さのジャグリング。

          それに自分はかなりあがった。
          普通の大道芸人が次、ボール四つ行きますよ〜。
          っていうのを簡単になんなくこなしてしまう。

          この人の凄さは、全く小細工がいらないほどの技術、身体のキレ、しなやかさ、バネと、どれをとっても超人的なパフォーマンスである。

          それと音楽とのシンクロも素晴らしい。

          今回は人を魅了する為には肉体、技術を超人的に鍛える為の日頃のトレーニングが重要だなぁと実感する内容でありました。

          2007.07.25 Wednesday

          第37回 Rokardy(la nouba)

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            今回はcirque du soleilの作品の一つ、LA NOUBAに出演しているRokardyという人について書こうと思う。

            この人がやっているのは「balancing on chairs」といってその名の通り不安定に積み上げた椅子の上で、さらに逆立ちなどの不安定な体勢をとる観ていてハラハラドキドキする演目である。



            この人はシルク歴がとても長く、「Nouvelle Experience」という作品でトリ(まだ完全参加ではなかったのだろうか??当時ではゲスト枠??っぽい)を務めている。
            LA NOUBAが始まった当時はこの時と同じケーキを片手に持ったルーティンをしているのだが、今は新しくなっている。

            椅子、ベビーカー、本などを使い、上がっていくランプに火をともすというストーリーである。
            それによって、十八番であった4つくらい積み上げた状態で椅子を動かす技は封印されている。
            ストーリーのためには十八番も封印する。
            これはできそうで中々できないものである。
             
            ストーリーがありながらのルーティン。
            そして軽快なノリのいい音楽。
            コネタ等も入り、周りの演者も演出として加わってのショー。
            そして職人のようなRokardy字すんのカリスマ性。
            病み付きになるに違いない!!

            PUPPETIONの公演でもストーリーをつくっているので、とても参考になる作品、アーティストである。

            Rokardyのホームページ
            http://www.rokardy.com/
             

            Rokardyの動画
            LA NOUBAより(CLOWN ACTの後にRokardyである。)





            2007.05.15 Tuesday

            第32回 DRALION

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              今日はcirque du soleilの作品のひとつDRALIONについて書いて見ようと思う。

              DRALIONといえばご存知の通り、今,日本でパフォーマンスが行われている。
              まぁ,自分はまだDVDでしかみてないのですが・・・。


              この作品はストーリーらしいストーリーはないが作品コンセプトはしっかりしている。
              「東洋(DRAGON)と西洋(LION)」や色によってテーマを持ち大地、空、火,水とを表している
              これによって濃いバラバラの個性も作品自体がぐっとしまってくる。
              そこにシルクらしくCMのようにクラウンを持ってくるので堅苦しさもない。



              そしてこの作品は中国雑技団のメンバーが多数出演しているだけでなく指導者の中にも雑技団の人が関わっている。


              いわばcirpue du soleil(西洋?)と中国雑技団(東洋)の合作といっても過言ではないと思われる。
              そこからDRALIONと思い付いたのかも。
              あるいは逆かもしれないけど。


              全体の作品の流れや会場の雰囲気、音楽などはシルク。
              ひとつひとつの演目自体は中国雑技団。
              という風に見え,個性がどちらかに片寄ったりせず,お互いいいところを引き上げている所が凄いと思う。


              名古屋公演が凄く楽しみである

              2007.04.15 Sunday

              第30回 ZUMANITY(cirque du soleil)

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                今日はZUMANITYというCIRQUE DU SOLEILの作品について書こうと思う。

                この作品はラスベガスのNY・NY(ニューヨーク・ニューヨーク)というホテル内に常設劇場があり,そこで行われている

                another side of cirque du soleilと言われており他のシルクのショーとはひと味違い,SEXをテーマとした18禁のアダルトなショーである。



                しかし,トップレスで、ただエロイかと言うとそうでもなく,とてもエンターテイメント性に溢れ,皆ビジュアル,シルエットがとてもよく,かつダンサブルである。

                まずはクラウンが会場を温める。
                ステージ上にピアノがあり、ピアノの演奏に合わせドラッグクィーンが登場し、シャンソンを歌う。
                とても、妖艶な雰囲気からこの作品はスタートする。

                その後もあらゆるアーティストが出てくるが、進行役はドラッグクィーンが努めている。
                それによって、中性的でアンダーグラウンドな雰囲気をかもし出し、なおかつ、とても流れがよくなっている。

                そして、あらゆる組合せ(レズ、ゲイ、SM、美女と小男などなど)の人間離れしたパフォーマンスが次々と展開されていく。

                とても、過激でファッショナブルで刺激的である。



                他のシルクの作品との違いはまだある。
                肉体をテーマにしているだけあってジャグリングなどの道具を使う演目はほとんどない。
                あってフラフープぐらいである。

                なのでダンスやコントーションなどのレベルも高く,それでいてラインやシルエットにとてもこだわって作品を作ってきたのがよくわかる。



                また、とてもカルチャーショックをうける作品でもある。

                特にクラウンは日本人はひくであろう内容であるので、始めてみた時は困惑してしまうかもしれないが、テーマ性があり、エンターティメント性もあり、アーティストのレベルもとても高い、とても優れた作品である。

                2007.03.05 Monday

                第27回 John Gilkey(VAREKAI)

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                  今日はJohn Gilkeyという人について書いてみようと思う。
                  この人はcirque du soleilのアーティストで「キダム」の後、「VAREKAI」に出演している。

                  まずはこの人はキャラ設定が素晴らしい。
                  役によってまるで別人のような個性を出す。


                  ここでは特に「VAREKAI」でのオープニングに魅せるパフォーマンスをピックアップしてみることにした。

                  このアクトのストーリーは一人の自然大好きなキャラクター(John Gilkey)
                  が生物たちの音を聞き幸せにひたっているのだが,飛行機や車などの騒音も聞こえてくる。

                  近代的なもので環境を破壊するのが嫌で仕方がない。
                  なので、飛行機や車などを捕まえ特殊な機械に入れ浄化してしまう。

                  そして最後は虫を捕まえるが「何だ。虫か。」という感じで逃がしたところでこのアクトは終わり、次のアクトに進んでいく。

                  自然を大切にというコンセプトがしっかりしているマイムパフォーマンスである。
                  それでいて臭さが全くない。


                  この単純な内容をコミカルにわかりやすくオリジナリティ溢れるパフォーマンスで見せてくれる。

                  あと,この作品を作る段階でいくつもある効果音の中からひとつひとつ考えながら音を選んでいったと思うのだがこれ以上ないような音のはまり具合だ。

                  また、音はもちろん生音だが全くズレがない。
                  お互いが信頼しあっている証拠である。

                  簡単にこなしているように見えるが、相当、練習をして作りこんだのがよくわかる。


                  ユーモア溢れるオリジナルの作品で、それでいて、メッセージがしっかりしている。
                  とても、素晴らしいパフォーマーである。

                  メッセージを臭くなく伝える。
                  これがアーティストの醍醐味ではないだろうか??

                  2007.02.05 Monday

                  第24回 MYSTERE

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                    今日はシルク・ドゥ・ソレイユのMYSTEREという作品について書こうと思う。


                    MYSTEREとはラスベガスのT.I HOTEL内にある常設会場で93年から公演されていて,シルクの中で最も歴史のある作品である。

                    それでいて現在でも観客が減ることのない素晴らしい作品。
                    実は自分にとってもシルクの中で一番好きな作品である。
                    ラスベガスに行く度に必ず観てしまう。
                    観た後には、また観たいとおもわせてくれる。
                    まぁ、個人的な好みでもあるのだが。


                    しかし、何故この作品が人々にそんなに愛されているのかというと,一つの要因は、サーカス団としてのシルクが元々、目指していた形が、まさにこの作品だったように自分には感じる。

                    そして、今みたいに巨大団体化する以前からいるメンバーもこの作品には結構参加している。


                    単純に観ている者を楽しまそう,ビックリさせよう,喜ばせようとしている感じが出ていて,まさに心がいっぱい詰まったショーで、ストリート出身のシルクのルーツが垣間見ることができる。

                    ラスベガスで行われている他のCIRQUE DU SOLEILのショーに比べると派手さはないが、とてもおもしろい物凄くお勧めのショーです。

                    PUPPETIONも心のこもったショーをこれからも創り続けていきますよー。

                    2007.01.05 Friday

                    第21回 OCTAVIO ALEGRIA(VAREKAI)

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                      皆さん、あけましておめでとうございます。
                      今年もパペッション一同ヨロシクお願いします。


                      ということで新年一発目はcirque du soleilのVAREKAIという作品に出演しているブラジル人ジャグラーのOctavio Alegriaという人について書こうと思う。

                      正直、自分はジャグリングのカッコよさ、凄さが全くわからなかった。
                      ジャグリングはオタクがやるもんだと思っていました。

                      それがこの人のパフォーマンスを観た時に衝撃がはしりました。
                      初めてジャグリングって凄いんだな!カッコいいんだな!!
                      見せ方によってこんなに違うもんなんだなと思いました。


                      この人はどうやらギリギリで助っ人のような形でVAREKAIに入ったようです。
                      ということは、他のアーチストにくらべ、そこまでCIRQUEの手は加わってない、もしくは短期間で構成を理解したと思われます。


                      まず、この人のパフォーマンスの構成にはドンドン、テンションをあげる為の波があります。
                      初めはジャグリングの棒から、サッカーボール、ピンポン、麦わら帽子といった感じで難易度を上げていきます。

                      なので観ている方は
                      「すげぇ、」→「すげぇ、すげぇ!」→「マジ、すげぇよ!」→「うわぁ!!マジすごすぎる!!」といった風に段々とテンションがあがっていきます。

                      しかし、だからといって、始めを手をぬいているわけではありません。
                      30%の力で思いっきり、お客さんを盛り上げるのです。
                      これはかなり難しいテクニックです。
                      盛り上げるための工夫がしっかりしてあります。



                      あと、もう一つは音楽です。
                      パーカッションの音に合わせ、踊り、走りながら、パフォーマンスをしていきます。
                      そのパーカッションの音によりお客さんが拍手するタイミングを誘導していっているのです。
                      そしてなにより凄いと感じたのは音楽で手拍子するタイミングまで、誘導するのです。

                      これはかなり難しいです。
                      自分も知らぬ間に手拍子をしてしまっていました。
                      それも、物凄くテンションをあげて・・・。

                      こうゆうのを観ていると、つくづくシルクという団体は心理学までもパフォーマンスに取り入れているんだなということがわかります。

                      パペッションもこういう所を勉強し、今年も頑張っていきます!!
                      皆さん是非、応援ヨロシクです!!

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